ボランティアについて3

今後さらに進む日本の高齢化問題を考えると、ボランティア活動は重要であるという意見がある。社会福祉を充実させるためにボランティア活動を日本で広めるべきか。

確かに高齢化が進む日本において社会福祉コストを抑えることのできるボランティア活動は有用である。しかし、コストを発生させる社会福祉は同時に雇用を生んでいることを考慮しなければならない。

社会福祉をボランティアで賄おうとすれば、現在福祉関連の業務で生計を立てている労働者の職を圧迫することになりかねない。また、奉仕の精神から無償を前提とするボランティアとコストを比較をされてしまい、福祉関連業務全体の賃金低下を招く。ボランティア活性化による問題解決は労働市場に介入し破壊することにつながる。

従って、私は社会福祉を充実させることを目的にボランティア活動を広めるべきではないと考える。